先日図書館で興味深い本を見つけました。
健康な日々を送るにはどうすればよいか。
食事に気をつけるべきか、運動を定期的に行うべきか。
それらは勿論大事ですがそれよりも大事なのは
食べ過ぎないことだ
と言っています。
「半断食」健康法 石原結實
1970年代までは日本は和食中心で外食産業もあまり多くありませんでした。
1980年代以降から食の欧米化が進んで食事も様変わりしてきた。それによって生活習慣病の問題が顕在化することによって食事に関して考えなければならない必要性に迫られてきた。
良質な食品、ビタミン、ミネラルを摂取することが大事と思われていたが、研究が進むにつれて人間本来の機能に従う方法も人間の健康にとって有効であることが分かってきた。
人間本来の能力は飢餓に耐えうるようにできているのです。
そこから提唱されるのが
「断食」です。
いきなり断食するとなると知識がないと危険ですし準備食や回復食など一般人にはハードルが高いです。
でも空腹環境を作るだけで十分効果は期待できるので、この本は今日からでも実践できる
「半断食」
の効果とその方法を国会議員、アスリート、著名人を指導してきて、著者自らも断食道場を主宰し、メディアでもわかりやすい医学解説で定評のある著者が惜しげもなく披露しています。
昔と現在の食事の変化に伴う病気の変化から、原因は食べ過ぎにあると指摘する。
そこから、食べ過ぎで起こる身体の悪い反応を解説。
断食の歴史と断食のメカニズムを紹介して断食による若返り効果、体温上昇、体調回復、心理面での効果、免疫力向上など具体的に数値の変化を解説して、いよいよ
「半断食」の実践テクニックを解説。
一日を通して何を食べれば良いか、断食中の生活など。
最後に半断食を実践して病気から見事に回復した人たちのレポートを紹介している。
従来の健康法のような食べて良いもの悪いもの、ビタミンやミネラルの細かいことを知る必要はなく、単純に食べる量を減らすと健康に近づくということを主張していて、「半断食」という健康法をエビデンスを交えながら解説している。
癌にも効果があるという「半断食」ですが、胡散臭い健康法と思われるかもしれませんが、欧米では癌治療は免疫療法が主流であり、抗がん剤治療や放射線治療は日本だけになってきています。これは医療業界の暗部な所です。国が代替療法を認めない姿勢を取り続けていて、日本は代替療法後進国というのが現状です。
癌を発見するのにPETという機械を用いますが、これはブドウ糖を癌細胞が好む性質を利用して発見するのですが、それだけ癌細胞は糖をエサとして生きているわけで、そのためにも食事量を減らして飢餓状態にすることが有効であることが多くの医療関係者は知っています。
最先端の知識人の間では「ファスティング」という断食による健康法を実践している人は多いです。
以上のことから「半断食」は健康にアプローチするのに大変有効であることがこの本を読むことで学ぶことができます。
今話題の本
LIFE SPAN 老いなき世界
デビッド・A・シンクレア著 東洋経済新報社
も空腹が良いことを主張しています。