著者は医師であり2017年に105歳の長寿で亡くなりました。私は著者の長寿の秘訣に興味があり、健康に関する書籍は読んだことがありますが、著者の関連書籍を見てみると意外に医療に関するものより、生き方についての書籍が多いのに気づきました。
生き方といえは松下幸之助氏や稲盛和夫氏や丹羽宇一郎氏の印象がありました。
日野原氏から何か学ぶことがあるか、ということで手にしたのが本書です。
著者が95歳の時に執筆した人生についての考えをエッセイとした作品です。
医師という立場から数々の命の現場からの著者の思いは、重みや深みが感じられます。
経営者目線だと損得や利益が見えてしまいますが、医師目線だと純粋な思いなのでしょう。著者は両親が牧師の家庭で生まれたので小さい時からの教育も純粋な心を育んだのもあると思います。また、医師じゃなかったら哲学にも興味があったと言っていたので人生についての書籍も多いことがわかります。
生まれてから、学び、働き、そして死と、人間の一生を語る内容は心に響きます。