最近メディアでも目にすることが多くなってきたADHD(多動・衝動性、不注意を特徴とする障害)です。
お笑い芸人の不祥事で「あの人ADHDらしい」という噂も流れた程です。
先天的な脳の発達障害の一つとされていますが、大人でも症状が出て社会生活に支障をきたすこともあり、医療機関を受診する人も近年増えてきています。
そんなADHDについての正しい知識をこの本で学ぶことができます。なお、2020年4月発刊なので最新見解です。
著者は岡田尊司さん。
なぜ正しい知識の必要に迫られて著者が執筆したかというのは患者に処方される薬を服用しても全然効かないケースが多く見られて調査した結果、そこから不都合な真実が見られたことから著者は立ち上がりました。
目次を見ただけでもADHDが正しく理解されているのか疑問です。
第1章 緩められる診断基準
第2章 「大人のADHD」は発達障害ではない?
第3章 矛盾だらけの「ADHD」
第4章 症状診断の危うさ
第5章 薬漬け治療の実態
第6章 覆った定説
第7章 見えてきた発症メカニズム
第8章 苦しみの真の原因は
第9章 回復と予防のために
ADHDの正体 p11,12,13,14
他のADHDの書籍でも
「ADHDは皆んな持っているけど脳の調整機能で上手く制御されているから社会生活には影響していない」
「経営者にADHDの人は少なくなくADHDの多動性・衝動性が良い方向で生かされている」
「ADHDの人はIQなどの知能が高い傾向にある」
など決してマイナスの部分だけではないことはあまり知られていません。
しかもADHDは遺伝するという根本的なことさえも疑問がありそこには衝撃的な事実があることが述べられています。
実際にあったモデルケースを掲載しているので症例を理解しやすいし、回復と予防も明確に示されているので安心できます。
情報が無いと不安が増しますが本書を通して正しいADHDの知識を学び備えや対応を理解することができます。