政治は毎日、不祥事や選挙などでメディアを通して報道されるので政治状況は理解しやすいですが、天皇のことになると年に数回しかメディアを通して報道されないので活動が断片的にしかわかっていません。
平成から令和になり儀式や女性天皇問題など天皇に関するニュースを目にする機会が増えてきました。今こそ日本国民として国の基礎となる天皇について理解しておくべきです。
この本は天皇にまつわるあらゆる疑問を、わかりやすさが定評の池上彰氏が解説しています。
池上彰の「天皇とは何ですか？」
第1章では、現在の憲法では象徴とされていますが、戦前では現在よりも権力がありました。その変遷を明治から戦前と、戦後から現在へと憲法の変化と天皇の権力の移り変わりが理解できます。
第2章では皇室について学べます。
皇后、親王、皇太后、王妃や女王など皇室内での位置関係を理解できている人は少ないです。
実際、皇室構成図を用いて解説していますので分かりやすいです。
第3章では古事記から始まり大化改新、南北朝など、主要な歴史の出来事の時の天皇の状況を説明しています。なので、歴史の復習ができます。
第4章からがこの本のメインである現在の天皇の仕事を解説。任命式や被災地へ訪問して何をしているか分かります。
第5章は天皇が変わりましたから平成から令和に年号が変わりったその理由と経緯、そしてこれからの天皇についてを解説。
本書を通して天皇という存在を漠然とした認識から明確な認識へとアップデートできます。
